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ラムサ昇華する [真・聖なる預言]

 風となったとき、人間は自分自身について無知なままだといかに小さく無力であるか、そして知識の中に身を置くとどれほど偉大な存在となるかを、私は悟った。そして、ただ望むことを通じて何かに長い時間思いを馳せれば、人はそれそのものになると知った。自分はみすぼらしく、魂もない存在で無力なのだと自分に言い続ければ、それを信じるようになり、実際にそうなってしまう。自分を風の主と呼ぶならば、私がそうであったように、実際に風の主となる。そしてもし人が自分を神と呼ぶならば、その人は実際に神となるのである。

 こうしたことを学んでからは、敬愛するわが同胞たちに、「未知の神」、そしてすべての生命の根源であるものについて教え始めた。そして年も老いてきたある日、この生でやるつもりだったことはすべて成し遂げた、というときが訪れた。私はインダス河をわたり、やはりインダスと呼ばれていた山の麓で、百二十日間にわたり、わが民の全員とともに語り合った。そこで私は皆に強く訴えた。いま語るものこそが真実そのもであると知ること、そして神からの啓示は、私や誰かほかの人間を通してではなく、私たち一人ひとりを創造した神を通して訪れるものであること。これを信じてもらうため、私は彼らの頭上を越えて見事に浮き上がってみせた。女たちは悲鳴を上げ、呆然とした。兵士たちは不可思議なものを目の当たりにして、思わず剣を落とした。私は皆に別れを告げ、私と同じことを学び、私と同じようになるように訴えた--それぞれが自分なりのやり方で・・・。

(真・聖なる預言より抜粋)



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